-Umui-

-Umui-
  『虹の声』

予報外れ 青天の霹靂
傘も差さず 少女は待っていた

雨の風の便りに あなたはここに来なかった
澄んだ空に描く 灰色の雲

立ち尽くして 頬を撫でる
涙が溢れて うらぶれた声で彼女は叫んだ

晴れ間が覘いて 虹の橋
とても遠く その声は耳元で囁いた

-さあお行き 振り返らず 真っ直ぐ
-あの虹は もうすぐ消えてしまう

-さようなら 愛しい貴女
-雨が降ったら また会いに行くから

三月の白昼夢
少女が聴いた 虹の声