婆娑羅の翁無双

 本日、誕生日を迎えまして24歳になりました婆娑羅です( ̄∀ ̄)

そして人生初の厄年、日に日に老いという言葉に惹かれるせいか、

綾小路きみまろカブれの年齢ネタも増えるばかり(笑)

老いる身体にむち打ち薬と酒を交互に飲み、抜け落ちる頭髪を数えながら

遂には頭と顔の境目がなくなってさぁ大変、どこからどこまでシャンプーしようか、

そもそもどこで泡を立てようか( ´)Д(`)

それでも笑って生きられたら、きっと大往生でしょう(爆)

 

 

 おじさんといえば、僕は昔からおじさんに絡まれる事が多くて、

それもきっての奇人・変人も少なくないのです(´-ω-`)

本日はそんな愉快で下らないおじさんの、話をつらつら並べようと思います。

 

 

 ちょうど先週の日曜日でしたか、バイトで名古屋市某区の駅を降り、

徒歩で利用者さんの住まうグループホームへと向かう時でした。

住宅街に囲まれる形で立地する小さな公園があり、その脇にある桜の木で

少しずつ花弁を落とし葉桜と桜花が半々くらいのものがありました。

 

 

 そこで何やら、ガードレールにもたれながら長い枝切りハサミを桜の枝に向けて

伸ばしているおじさんが(´・ω・`)

見慣れない光景で、孤軍奮闘するおじさんの姿をじっと足を

止め見つめていたところ、案の定声が掛かりました。

「君、背ぇ高そうだからあの枝届くかい?」という。

 

 

 そこで僕は枝切りハサミのギリギリ端を指先でつまむように、

おじさんが指差す枝を目指すも届かず。

そしてすかさず「おじさん、そこ(ガードレールの上)

乗るから兄さん支えてくれる?」と。 

 

 

 おぉ、いきなりコンビですか(´・ω・`)

僕はおじさんの腰を両手で抱え、おじさんはガードレールの上に乗って

背伸びしながら目標の枝をプツリと、切り落としました。

落とした枝には綿状の糸が絡まっていて、その中には無数のケムシ・゜・(ノД`)・゜・

後ほど聞くと、どうやらこのケムシが木の周りに散らばって

誰かを刺さないために、事前に駆除しようとしていたのでした。

なるほど地域のために働くおじさん、格好いい( ̄∀ ̄)

 

 

 

 

 っと、こんな素敵なおじさまも時にはいらっしゃりますが、

世の中そんな人ばかりではないようです・・。

 

 

 何れもですが、僕が高校2年生くらいの時でした。

僕の住む名古屋市ではJKビジネスという問題がありまして、最近では

警察があちこちの店を調査して、ある程度数を減らしたと聞きます。

でもねぇ、そういう店でなくても高校生、それも男子校生を買収するおじさん

世の中にはいるのですよ(´-ω-`)

 

 

 ある日のこと、友達と自転車に乗りながらいつもの下校路を走り、

近道である車が一台通れるくらいの幅の竹林のトンネルへ向かった時でした。

おやおや、これは大変、一台の軽トラがぬかるみにハマって

車輪が空回りしていたのでした。

下校路のど真ん中を塞ぐ形でしたので、これは素通りできない。

ところで軽トラから窓を開け顔を出したおじさんが助けを求めて来ました。

 

 

「おぉ、後ろから押してくれないか?ほら、これで飲み物でも買ってきゃぁ!!」

と言いながらおもむろに千円札を是非もなく僕たちに差し出すではないか、

これじゃ選択の余地ないじゃないの、おじさん(T▽T)

このまま逃げてしまえばどうなるか、なんてあくどい考えを頭の片隅に置きながら、

人並みの良心を持った僕たち二人の高校生は、言われるがまま軽トラを押すことに・・。

無事ぬかるみから脱してめでたしですが、これを買収と呼ばずに何と呼ぶのか(´-ω-`)

 

 

 最後に一人、未だに忘れられないのはスーパーおじさん・・・。

出会った時期も相まって、僕が認定する数少ない正真正銘のクソジジイ(笑)です(´-ω-`)

 

 

 例によって僕と同じく、変なおじさんと縁のある友達との下校時、

その頃は定期試験が迫っていましたので小一時間でも高校生には重みがありました。

友達が部長を務め、僕が実質的に補佐を務める合唱部の今後のことも打ち合わせながら、

それから近々の大学入試のことも話しながら歩いていた矢先、

例えるなら荒畑でしぶとく生き残った、泥付きのひょろ長い大根みたいな

そこはかとなく貧乏臭のするひょうきんなおじさんが声を掛けてきましたと(-_-;)

 

 

 僕らが高校生だと知るやいなや、あの学校はダメだの、昔はあそこに

テニスコートがあっただの、序列も分からぬ根も葉もない話と僕らに

対する婉曲的な悪口を延々と話すもんです。

僕ら受験生にとって、アンタがデタラメ吐き散らした一時間とは

どれだけ貴重なモノなのか、分かっているのかおっちゃんよ・゜・(ノД`)・゜・

その後はあぁ時間を無駄にしたと諦めた気持ちでトボトボと、

僕らは岐路を辿るのでした。

 

 

 悪夢は一夜、喉元過ぎれば熱さを忘れるとは言いますが、神の悪戯もまた然り。

定期試験の翌月、夏の日照りも強い中の下校時でした。

例の友達と、よく当たりの出ると思われた古びた自販機で

ハズレを引きながらも炭酸飲料をグイと一息。

 

 

 田んぼのあぜ道を見渡しながら青藍の空、絵に描いたような

青春の岐路を駆け抜けていく僕たちの横に、どこかで見た覚えのある、

萎びれた泥付き大根のような、ちょっと貧乏臭さも漂うそれは、

間違いない、あの翁ではないか(T▽T)

しかも向こうから声を掛けてきたぞ・・!!

うわぁまたあのホラだ、俺たちの青春を貪り喰らうな老害め゜・(ノД`)・゜・

 

 

 結局は30分ほど、運命的(死)な再会を果たしたおじいさんの

無駄話に付き合わされるハメに・・。

廃れた駄菓子屋とちんまりお地蔵さんが鎮座する細い小道を抜けたところで

「じゃあおじさん、スーパー行ってくるわ!」と僕たちをやっと解放したのでした。

 

 

 やっと自由になったと胸をなで下ろし、ちょっと安心して友達と

目合わせをするやいなや、立ち去るおじいさんの行く先をじっと見つめると、

あぁ、あなたとスーパー、ファミリーマート(゜∀。)

これは、どこをどう突っ込めば良いのか・・。

色んなおじいさんおばあさんとはお話をするなか、愛知県を名古屋県と呼ぶ人は

数いれど、コンビニをスーパーと呼ぶ人の事例はこれが初めてです(´-ω-`)

まぁ最近便利ですけどね、スーパー・・・、いやコンビニは。

 

 

 と、色んなおじさんと縁があるわけですが、

振り返れば先日の幽霊おじさんもその中に入るかも知れませんね。

ふざけるな、こんなのにはなりたくない!!と反面教師にしたい気持ちも半々、

ちょっと迷惑でも語り草になるようなクソジジィになりたい気持ちも半々、

どうせ死ぬなら、誰かの笑い者になれたらちょっと嬉しいですね(^^)