さて今年も参院選が行われるということですが、
今年からは18歳以上の子たちも投票できるようになり、より新鮮な気持ちで臨める
かと思います。
ここで先ず申したいことがございます。
18歳以上で選挙権をお持ちでしたら、絶対に選挙に行って下さい。
「興味がない」「たった一票では何も変わらない」
そういう怠惰と無関心が積み重なって、独裁政治や
違憲政治が支えられていることは言うまでもないことです。
そして投票権というのは、日本国憲法が定める民主主義国家における
国民の根本的な権利であり、義務です。
基本的人権、教育を受ける権利、帰化した外国人を日本人として受け入れられる権利、
そして普通選挙権などは今から100年以上も昔の「五日市憲法草案」と呼ばれる私擬憲法、
つまり市民たちによって綴られた草案があり、それらが日本国憲法として全てが
実現されるまでの間、暴力と圧政に耐えながらの途方もない年月がありました。
未だに普通選挙権が認められていない国々がある中、選挙権を放棄することが
どれだけ大きな歴史的冒涜になるか、そう戒めなければいけません。
そして何よりも、使われない権利はいつしか退化してしまいます。
僕たちが空気のように感じている「平和」も、実際はいくつもの保証された権利に
よって成り立つものです。
そして今回の選挙は、僕らと隣国の人々の平和に関わる大きな礎が大きく
揺らぎかねない、とても重要なものです。
右や左、保守も革新も関係なく、平和のうちに生きることこそが人類普遍の
望みであることを忘れてはいけません。
もちろん適当に投票さえすれば良いわけではなく、僕たちの一票は日本と多くの国々の
将来に対する意思決定であることを自覚して、大切に投票していきたいです。
その上で各候補の公約を読み解いていくわけですが、耳あたりの良い曖昧な言葉に
騙されず、言わんとする本音を見抜く力も試されます。
特に「経済」という言葉はマジックワードで、物事の本質に関わらず大きな吸引力を持つ
言葉であることを気を付けていきたいです。
この手口はそれこそ、ヒットラー率いるナチ党のそれと同じようなもので、多くの権力者に
よって最も利用される言葉です。
言葉に騙されないこともそうですし、先ず僕たちが理想とすることは何か、そのために
どんな努力や結果がもたらされるかを考えていくことも大切で、それを代弁してくれる
人を選んでいきたいです。
ひょっとしたら最後まで共感し難い候補者もいるかも知れませんが、その中で
まぁマシだ、と思う人に入れていくというのもありかも知れませんね。
弱い立場の人たちが救われる福祉の政治、他国で人殺しをする政治、
原発や米軍基地を辺境に押し付けて知らん顔を決め込む国民になるか、
それとも他者の痛みを思って「No!」と叫ぶ国民になるか、
根本的に決めるのは僕たちです。
その意思表明を、選挙という場所でしようじゃないですか。
そして何よりも、僕たちは「微力」であっても「無力」ではありません。
以前にお話しましたが、東日本大震災後の国会を動かしたのも、
米軍基地拡大を阻止したのも、福井県の原発の差し止め裁判に勝訴したのも、
全て僕たち、小さな国民たちの一致がもたらした大きな結果です。
道のりはとても長くなるとは思いますが悲観せず、諦めずに、
これからの未来をともに作っていきたいものです。
言葉足らずで色々と端折ってしまい、申し訳ありませんでした。
後日は今日触れた事柄について、少しずつ記事を立てていきたいと思います。
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