とても微妙な憂鬱の漂う夜が続きます。
何事もなかったかのように朝陽を浴びて、目を覚ました時にペットの甘えん坊犬が僕の腕を枕に眠っているのに気付く。
日差しが気持ち良くて眠気に誘われて、それでも頑張って布団から起き上がる。
こんな何気ない朝が、誰かにとってはとても贅沢な時間だと、思わずにはいられません。
今この時、何が起こるかなんて誰にも分からない、それが怖くて、
全てが儚くて、全てが愛おしくなります。
次回は『砂漠の星』という作品を制作したいと思います。
そして今の気持ちを忘れないためにも、一つの詩をここに書き留めておきます。
今日を生きるあなたと、このひと時を分かち合えることを心より祈っています。
『砂漠の星』
果てのない砂漠
歪んだ地平の上で 私は何をしよう
一緒に埋まってしまおう
そう言った あなたからの返事は返ってこない
お城を建てて そこで暮らそう
真砂の上で傾いて 音もないまま崩れていった
雨が降った泥濘で 泥水を飲む
生き繋いだ月の夜を 雲が隠していく
曇り空を分けて 星が瞬く
手を伸ばして そっと指を重ねる
あの星に 私はなりたい
その星があなたなら 満天の星空になりたい
この闇を照らして 少しだけあなたに触れてみたい
今日を生きて あなたと祈る 砂漠の星
コメントをお書きください