自己決定という言葉を聞いて、僕たちは何を思い浮かべるでしょうか?
これは文字通り自分のことは自分で決めるという意味ですが、
大きく捉えると例えば就寝や起床、食事、入浴、買い物、こうした身近な行為にも
全て自己決定の要素を持つと言えます。
では一つ話を進めてみましょう。
こうした自己決定を他者に一生代行してもらう人生を想像したことがあるでしょうか?
これは障がい者介助において最も重要であり、介助者が一丸になって考えるべき
とても大きな課題の一つです。
いつの間に2016年も暮れ頃に、年の瀬という言葉が身にしみるばかりです。
その間、とても濃密な制作が続いたのもあって一層、時間が早く感じましたが、
今年はずっと、同じ題材と向き合っていた気がしました。
僕にとって身近な人が亡くなってから、生まれ死んでいく僕たちの行方について
無意識のうちに考えてしまいます。
それと"-One Summer's Day / 餞の唄-"の制作中に大叔母が自殺したことも
重なって、今までの浅はかな死生観が粉々に砕けた瞬間も訪れました。
さながら十字架の前にひざまづいて、日の出を待つような、
昔と今日の輪郭をなぞりなぞる日々でした。
忘れたくもない、忘れられもしない記憶が、今になって堰を切って流れ出すようです。
いやぁすっかり季節も月も変わってしまいましたが、久々に日録の更新です(-_-;)
もうすぐ、もうすぐと言った時から1ヶ月近くが経ってしまいましたが、
新作"-One Summer's Day / 餞の唄-"が完成しました!!
前作"-Forever Blossom / 約束の場所-"と同じ新技法を用いての作品です。
実験作としての色がまだ強かった前作から割と早く本格的な制作まで漕ぎ着けたのには、
我ながら驚きました(^_^;)