『六号線』
六号線をなぞった 地図の上
君の生まれた街を 僕は知らない
春が巡り 花と踊る小鳥たち
アスファルトに寝そべる野良猫
放し飼いの仔犬たち
誰もいない 商店街でのことだった
沈まぬ太陽を恨んで 僕は何処へも行けない
日差しに溶けて 流れてしまった
沢山あったけど 伝えたかった言葉
何時か君と 他愛もない話がしたい
話題が尽きたら 手を繋いで
何処へでも行こう 七色の虹の麓まで
悲しみも喜びも 全て抱きしめて
笑い合える日を そっと祈りながら
海の彼方には もう探さない
君が唄ったあの唄を 僕もここで唄うから