『郵便配達の詩』
朝陽が登って 鶏が鳴いた
鶏が鳴いて 僕も目を覚ます
起き抜けのコーヒーが美味しい
けれどブラック・ダイヤ
彼らは何処で 何をしているのだろう
僕はまだ 何もしていない
鞄に詰め込んだ 沢山の手紙
お気に入りのベスパに乗って あの町へ
寝惚け眼の町に 僕は一人
君を知らない僕が 僕を知らない彼の
誰も知らずにこの手紙を 君に届ける
そしたら君は どんな顔をする?
出来れば笑って 返事を書いておくれ
そしたら彼は笑って 君も笑って 僕も笑うから
今日もまた 町が動く
木漏れ日がくすぐったいのは 誰のせい?